日本と中国の関係、日本と韓国の関係というのは、政治的な問題を中心にいつも揺れ動いているという印象があります。
どんな政治問題があるか、改めて言うまでもありませんが、中国とは尖閣諸島のこと。尖閣諸島は明らかに日本の領土であるわけで、戦後もだいぶこっちへ来て、海底に資源がありそうだということになってから急に中国が自国領だと言い出したものですから、本来ならば話しにならないんですが、これだけ政治的にも経済的にも強国になってしまうと、日本の政治家はびくびくするばかりです。
韓国とは、同じように竹島の問題があります。これも韓国にはかつて竹島を領有していたという事実がどこにもなくて、日本にははっきりあるんですから、話にも何にもならないはずなんですが、なぜか韓国が実行支配をしてしまっています。竹島の歌(題名は韓国語)まで作って子供たちにも自国領土だと教育していますから、これもまた、日本の政治家が一番関わりたくない問題になっています。
戦後の日本は、大いに努力もして経済大国にはなりましたが、政治的には小国もいいところです。なにしろ軍隊がない、いわば丸腰で世界を相手にしていますから、しっかり軍隊をもっている国の言うことにいちいち逆らっていたら何をされるかわかりません。
台湾(中華民国)もまた、尖閣諸島の領有権を主張しています。これもまた中国(中華人民共和国)と同じころから始まった根拠のない主張なんですが、台湾の多くの有権者は、日本との間に政府が争いごとを主導することをはっきりと嫌う傾向にあります。そのおかげでさほど問題は大きくなりません。
いずれにしましても、問題というのは常に中国政府や韓国政府の方から起きていますから、日本の政治家がもう少し賢くて、勉強も熱心で、明確な原則をもっていてくれたら良いのになあと思います。
一方で、経済や文化の面では、国境なんてものはないに越したことはないという方向に向かっています。経済や文化での結びつきがここまで大きなものになってきますと、それを阻害する政治政策は邪魔なものだという意識を共有することもできるようになります。
ところが日本も、中国や韓国も、一般の国民の意識がまださほど高くないということがいえるのかもしれません。というのは、政治的な対立があれば、一般国民までそれに同調するような前時代的な感覚や低い意識がまだまだ残っているからです。
政治は政治、経済は経済、文化は文化と、しっかり切り離して冷静に暮らすことができるようにならないと、国家間や国民間の関係はまたまた後退してしまうでしょう。
それを後退させる一番の原因を簡単にいえば、国家主義的価値観に囚われていることだと言うべきではないでしょうか。もっと悪いのは民族主義でしょうけれども、今どきとなっては、国家なくして個人なしだとか、国家なくして企業なしだとかいった考え方はもはや滑稽なものでしかありません。
ここはなんとしても、日本人や日本企業がその古い考え方から率先して脱却して見せるよりないように思います。




