
「高齢化社会」というのは英語で「aging society」とか、「grayer society」というそうですが、「エージング」という言葉は、決して悪い意味ではありません。写真の葡萄やバナナのように「熟す」という意味もあって、くだものなら熟せばおいしくなります。もちろん、熟しすぎれば食べられなくなってしまいますが。
日本人は平均寿命が世界一とも言われ、一方で戦後間もなく生まれた「団塊の世代」が60代となり、若い人が結婚しなくなったり子供を欲しがらなくなったりした結果、65歳以上、あるいは70歳以上の高齢者の割合がどんどん高くなってきました。
これは韓国でも同じ問題を抱えていて、子供を欲しがらない人が多いために子供が少なくなり続けていますし、また中国でも、人口爆発を抑えるための「一人っ子政策」によって、子供が少なくなっています。日本、韓国、中国と、同じ問題を抱えているわけです。
海外からのお客様に大勢来てもらって、観光産業で利益を上げようというビジネスでは、外国人との言葉や文化の違いなどに対して、つい臆病になってしまうことがありますが、違うところがあれば同じところもいっぱいあるわけです。
特にこの、高齢者に喜ばれるビジネスという視点では、国内の旅行客でも海外からの旅行客でも、同じように喜んでもらえるサービスを提供すればよいということになりますから、 いろいろ考えることができるんじゃないでしょうか。
中国はついに、日本を抜いて世界で二番目の経済大国になろうとしています。(もうなっているという見方もあるそうです。)上海の発展もすばらしく、上海万博のある今年は、香港を抜くのが確実といわれています。
また、中国人旅行客は、世界で一番お金を遣ってくれるんだそうです。観光大国のフランスでそんな統計が出ているというニュースがありましたし、日本でも実際、中国人の観光客は一人で何十万円、百何十万円という買い物をして帰るといわれています。日本には中国人の欲しがるものがこれでもかとあるんですね。
それはかつて私たち日本人が、フランスやイタリアへ出かけていって、現地の人が滅多に買えないような高級品をさもバーゲンセールの会場かという様子で買い漁っていたことがあるわけですから、今は中国人が同じことをしているんですね。
現代の日本人は、若い世代になるほどにかつての「ブランド信仰」はなくなってきていて、むしろ「ブランド品など高いばかりで魅力がない。」と思う人が多くなってきています。それはかつてのイギリス人やフランス人がすでにそうでしたから、日本も社会が豊かになって成熟して、一人一人が流行や風潮に流されないようになってきたわけです。
日本人がまだ経験したことのないステイタスにある国の人々にサービスを提供するのは、経験がないだけ大変なことかもしれませんが、すでに経験してきたステイタスにある人々に対しては、さほど難しくないのではないでしょうか。むしろチャンスはこれから、いくらでもあると考えたいものです。




