2010年1月20日水曜日

中国の「サラダ塔」


韓国の中央日報日本語サイトからお借りしていますが、これは中国のピザハットで撮影された写真です。
「こんなすごいメニューがあるの?」と驚きそうになるところですが、写真のメニューは、単なるサラダバーです。


ピザハットにはもう十年以上も行ったことがない筆者なので、各国での様子がどうなっているのか知りませんでしたが、韓国では器に自由にサラダを盛って、おかわり自由になっているようです。それで特に問題は起きていないようです。ところが中国では、お客さんの食べ過ぎから防衛しようとしてなのか、お皿に1回だけという制限があったんだそうです。

1回だけ。それではたくさん食べられない。そう考えるのが普通ですが、中国人は頭が良いんでしょうね。1回でどれだけたくさんのサラダをゲットできるかを競った結果が上の写真というわけです。

こんなにいっぱい食べきれるのか? ちょっと心配になりますが、おそらく食べきってしまう人もいるんでしょう。 もし食べきれないとしても、「1回だけ」というルールに違反していなければ、残してもオッケーなのかもしれません。なにしろ台湾や中国では、食べ物を残すことにほとんど罪悪感がなかったりもします。

日本のピザハットがどうなっているのかわかりませんが、日本に来る中国人の観光客が、朝食バイキングのあるホテルに泊まったら、どんな料理の取り方をするんでしょうね。ちょっと、というか、大いに心配になりますね。

ちょっと前になりますが、2006年の夏、中国政府がマナーの悪い中国人観光客について、旅行代理店や添乗員に責任を取らせる方針を表明したというニュースもありました。

日本人が大挙して海外旅行をするようになったばかりのころにも、アメリカやヨーロッパなどで、日本人観光客を揶揄する意見などがよく聞かれたものでした。アジア近隣諸国でも、日本人の買春ツアーなどが盛んに批判されたものです。

中国人が海外旅行をするようになったことも、まだ最近のことですから、世界に出て行った時に、マナーの違いやルールの厳しさから、現地の人々に快く思われないことがたくさんあるわけです。かつての日本人と比較して、日本人の方がよほどましだったと思いたくなるほどに、考えられないようなマナーの悪さを発揮する人が中国人には多いようですが、そのように「相対化」して中国人ばかりを悪いと責めても何も解決しません。

大事なことは、上の写真のような「サラダ塔」が作られないようにすることでしょうし、ホテルの部屋の中の物を壊されたり持って行かれたりしないようにすることです。自衛でもありますが、しっかりしたトラブルの予防が必要なんですね。

受け入れる側としては、より多くの情報を集めて、改めて必要なルールを決めておくことが必要です。日本人なら起きなかったようなトラブルが起きるのは当たり前のこととして、冷静な予測と予防策を決めることです。

もっとも、中国当局の側も神経をとがらせています。国外へ出かけて行った中国人が、中国という大国の威信を傷つけることは何の国益にもなりません。世界から中国人を排斥しようとする動きでも出てきたら、政府当局も国際社会で立場を失ってしまいます。

そんなわけで、現時点では、まだまだマナー違反によるトラブルは起きるかもしれませんが、 これがずっと続くとまで心配する必要はないでしょう。

中国人旅行客の大きな増加に反比例して、恐らくトラブルを起こす人の割合は減少してきているはずです。