2009年11月29日日曜日

異文化理解の出張講座

静岡観光コンベンション協会のご依頼により、静岡市内各所の宿泊施設をはじめとする事業者さんやレジャー施設など、また、島田商工会議所さんなどで、異文化理解の講座と韓国語の入門講座などを担当させていただいております。



お話しすべきと思われる題材はきりがないほど多く、限られた時間内で全てを伝えることは難しいのですが、主にどんなことをお話ししているかを紹介したいと思います。

1 外から見た日本人について

海外から、日本人は仕事熱心でマナーが良いと評価されていることは、私たち自身も伝え聞くところですが、以外と知られていないのは、近隣諸国で、これは日本人の嫌なところだと思われているところです。きっとそれが日本人の欠点なんでしょうけれども、欠点というものは、長所と表裏一体だったりします。そんな話です。

2 日本人の日本語依存症について

講座で何度か質問してきたことなんですが、参加の日本人の皆さんに、「外国人の友だちはいますか?」と聞きますと、「います。」と手をあげてくれる人はほとんどいませんでした。静岡という土地柄もあるのかもしれませんが、実際多くの日本人は、日本人とだけ付き合って一生を過ごすということがあるようです。そんな私たちは、日本では日本語で当たり前と思って暮らしています。ということはつまり、もし日本語が通じないとなるとお手上げ状態になってしまうということです。

日本語の通じない相手にどう対応するか、外国語を知らなくてもこれだけは押さえておきたいというポイントを紹介しています。

3 近隣諸国との生活文化の違いについて

最近では、「魚の骨」というキーワードで文化の違いを紹介しています。どういうことかといいますと、例えば日本では、料理に煮魚など出たときに、骨を料理の盛りつけられたお皿に戻します。しかし台湾や中国では、お皿には決して戻しません。テーブルの上に置くのがマナーです。

日本人から見ると、台湾や中国のマナーは、見た目が悪くて、気持ち悪い、汚い、というふうに感じられます。しかしこれが逆から見ると、食べられるものが盛りつけられているお皿に、食べられない骨を戻すのは、見苦しい、気持ち悪い、汚いというふうに見られているのです。

日本と、台湾・中国、さてどっちが汚いんでしょうか? どっちの方が「きれいなマナー」なんでしょうか?これが「魚の骨」です。どっちの方が良いかは、客観的に判定できそうにありません。世界の様々なマナーを全部集めて多数決でも取るという方法もあるかもしれませんが、それでもどっちをきれい、どっちを汚いと判定することはできないわけです。これはただ、お互いを汚いと見ている現実が確かにあるということなんですね。


この他にも、具体的な事例や、歴史認識の問題などについても、時間の許す限りお話ししています。

こうだからこうしてくださいと決めつけるよりも、まずいろんなヒントをお話しして、皆さん自身に考えてもらうという方針でやっているつもりです。